バス運転手の中途採用について④
先回の記事では採用ホームページのプラットフォームについて書きました。
何か施策を施すにしても、その受け皿が無いと威力が半減してしまうという事ですね。
これ、つまりコスパも悪くなるという事。
もちろん、そういったプラットフォームを整備するうえでコストはかかりますが、一時的な出費をどう捉えるかで、進め方が大きく変わってくるという事です。
私も経営者の端くれです。私なら絶対に先に投資する方を選択しますけどね。
バス事業を運営する以上、運転手は必要不可欠なわけですし、今後も運転手採用は永遠のテーマなわけです。
それに対して万全の体制を布くのは、当たり前の事です。
といっても、先述した通りなかなか運営層は理解できない部分です。
そこをロジカルに説いていくのは、採用担当者の仕事ですね。
さて、この採用ホームページというプラットフォームをどのように活かしていくのか。
もちろん、Web広告の受け皿として活用するのが一般的ですが、これが一つあると様々な応用が利くのが良い所です。
原始的な部分としては、インフラ広告。
例えばバス停やバスの車両などに「運転手募集」の広告が貼ってることが良くありますが、あの限られたスペースや広告を閲覧する一瞬で応募まで至る事なんてほぼありません。
まずは、興味を持ってもらうというのがインフラ広告の役割なわけです。
いわば情報収集する第一歩、入口の部分ですね。
せっかくバス会社という事業を行っている以上、そのインフラを使わない手はない。
でも、そのインフラに情報掲出するだけでは正直あまり効果的ではありません。
なぜならあくまでもきっかけに過ぎず、そこから心を動かしていく必要があるからです。
そこで活用したいのが、このプラットフォーム。採用ホームページです。
こちらの作り込みが深ければ深いほど、閲覧した求職者の心は動き、より興味を深める事になる。
イコール応募数が増えていくというわけです。
いかがですか。これだけでも作り込む価値、あると思いませんか?
活用方法はまだまだあります。
求人広告への掲載です。
例えば紙媒体の求人広告。スペースによって掲載料金が異なりますが、大きい枠であればあるほどコストも嵩みますし、小さい枠であればスペースが足りない・・・。
ただでさえ、書きたい事が多い中、そのジレンマにいつも悩まされている採用担当者は多いと思います。
それにどれだけ大きな枠を使ったところで、心を動かす内容を作るのは至難の業です。
でしたら、その広告を必要最小限の情報にとどめ、採用ホームページへ誘導してみてはいかがでしょうか。
求人広告は少なからず、転職に興味のある方が見られる媒体です。その入り口から採用ホームページに誘導する事が出来れば、それこそそこで応募が無くても、充分利用価値のある広告と考えられませんか?
広告媒体というのは直ぐに結果を求めがちです。高くない掲載料を払うわけですから、当然と言えば当然ですよね。
が、この広告媒体の捉え方を発展的にすることによって、その費用対効果の見方やそれこそ訴求方法が変わってくるわけです。
そのベースとなる部分が採用ホームページというプラットフォームというわけですね。
ちなみにまだまだあります。
各業種の採用担当者が躍起になって掲載を進めているindeedや求人ボックスなどをはじめとするアグリゲーションメディア。
いわゆるおまとめサイトですね。
こちらも勘違いしがちなのですが、それはあくまでも入口の部分なんです。
そこに掲載するのは簡単。無料で広告掲載が出来るわけですし。
でも、indeedの莫大な広告量、考えた事ありますか?
そこから応募、採用・戦力化に至るまでには相当なハードルがあるわけです。
そこで違いを生み出すのが採用ホームページです。
indeedという優れた媒体を使って、自社のプラットフォームに誘引するという考えで活用するのであれば、アグリゲーションメディアのパフォーマンスが充分に活かせるという事。
これは、indeedも推奨している事です。
広告媒体や代理店の営業担当は、「indeedを使って、これだけアクセスが伸びました!」的な案内をしてくると思いますが、当たり前です。情報掲載をすればアクセスは伸びます。
本当に採用を考えている営業担当者なら、その先の提案をしっかりと行ってくるはず。
測るのはアクセス数でもなく、応募数でもない。
測るべきは採用数と戦力化した数という事を、採用担当が忘れてしまってはいけませんよね。
そしてこのプラットフォームも時代に合わせて動かして行く事が必要です。
採用ホームページはつくったものの。何年も同じ状態になっていませんか?
バス事業者の採用ホームページは、アクセスの多いコーポレートサイトにリンクしている事から、SEOが下がりにくかったり、使っているCMSや構築ツールのドメインの強さからアクセスが落ちにくい傾向はありますが、アクセスで測るのではなく、採用できているかどうか・戦力化できているかどうかで測る事が大切です。
しかも、オウンドメディアリクルーティングのポイントとしては、その施策が発展的であるかというところ。
情報の蓄積が、安定的に応募を確保していくという好循環を生み出せていないのであれば、改善の余地があると考えても良いでしょう。
そこは媒体社や代理店担当者と密に連携をとり、しっかりと検証していく必要があります。
では、次の記事では、採用ホームページの内容について少し触れていきたいと思います。