バスのブログ

バスと言っても、ブラックバスではありません。走るバスです。

バス運転手募集広告のポイント①

さて、次に採用担当者であれば毎日のように触れる募集広告について、考えていきましょう。

募集広告を作成するにあたり、ポイントとなる所はどんなところでしょうか。

 

これに関しては色々な考え方があると思いますし、様々なアプローチがあって良いと思います。

万人受けする平たい広告は、一見間口が広いように見えますが、訴求力という観点から見ると弱いものです。かといって、ターゲットをセグメントして偏った広告を作ってしまうと、それはそれでなかなか効果が無かったり・・・。

 

特に毎月計画的に採用広告を出すことが多いバス運転手に関しては、数か月程度先の広告出稿まで計画を立て、どのようなアプローチで出稿して行くのかを明確にしておくと良いと思います。

例えば、年度末など節目になる時期にはすそ野の広い興味を抱くような広告を集中的に出稿する、逆に5月や6月などは現職運転手に向けた訴求広告を出稿するなどです。

これらは、その戦略が正しいというわけではなく、コンセプトをもった出稿をすることで、その結果に対する分析が出来るというところが大切です。

一回一回の広告出稿が、応募効果だけでなく、採用部署のノウハウとなって蓄積されるというメリットがあります。

 

私自身、バス以外の求人広告に関しても20年程対応してきましたが、ハッキリ言って中途採用に関して時期などは特にこれといった正解はありません。

職種や地域性など様々な要素が結果を左右しますし、それが不人気職種であれば尚更です。

営業マンは営業トーク的に「ボーナス前が・・・」「決算前後が・・・」的な提案をすると思いますが、それがすべてではありません。

逆にその考えに賛同できるのであれば、そのターゲットに対して明確な訴求広告を出稿し、効果を測る。その繰り返しが、広告戦略のスキルを高める物だと思っています。

 

そんな中で一番やってはいけない事は、採用担当及び広告営業担当の主観で広告作りを進めてしまう事でしょうか。

広告作成においては、当たり前ですが採用する側の考えや意見を押し付けてしまいがち。そうではなくて、常に求職者目線で考え、ターゲットに対して必要な情報を正確に伝えて行く事が大切になります。

(特別施策などをアピールしたいところですが、ターゲットによっては全く響かない可能性も十分あるわけです。採用したい層が一体どのような情報を欲しているのかをまず考え、それに対して打ち出していく事が正しい広告作りというわけです)

 

あと、どうしてもとらわれてしまうのが、金額などの条件面ですよね。

給与や手当が高いに越したことは無いのですが、それだけで転職先を選んでいる求職者ばかりではないという事です。

とにかく稼ぎたいという方には打って付けの情報かもしれませんが、それ以外にもプライベートをとにかく最優先に考える方もいれば、仕事のやりがいを優先する方、長期的なキャリアプランを最優先に検討する方もいらっしゃいます。

これらも訴求ターゲットによって、アプローチを変える材料の一つにするべきですね。

 

良いか悪いかは別として、バス運転手の賃金相場はある程度転職者の頭の中にあります。それを大きく上回る場合、「何かある・・・?」と詮索してしまうものです。

なぜそのような条件が提示できるのかを明確にしてあげる事も大切なポイントです。〇〇だから〇〇という具体的な説明は、こういった広告だけでなく、信憑性があるものです。

 

具体的という言葉が出たところでもう一つ。

紙・Web問わず、世の中の求人広告は抽象的なものが溢れています。

 

「〇〇大募集」「明るい職場です」「楽しく働けます」「やりがいのある仕事です」

上記は、求人広告でよく見る表記かと思います。

どうでしょう。心動かされますか?

 

私は動かされません。なぜ今回大募集なのか?なぜ明るい職場なのか?どういったところで楽しく働けるのか?仕事のどこにやりがいを見出せるのか?という、大切な部分が欠けていては、スペースの無駄使いと言わざるを得ません。

 

逆に言うと、このような抽象的な広告を作成するような営業担当は、基本的なスキルが伴っていないと判断すべきです。

 

 

以前の記事でも触れたのですが、広告作成にあたり、アピールポイントの押し付けになっていないかのチェックも大切です。

今風に言うと「いいねの押し付け」的な感じです。

 

承認欲求丸出しのSNSなど、見ていて不快に感じる方いらっしゃいませんか。

でも、気を付けないと同じことを求人広告でやってしまっている場合があるという事。

想いが強すぎる場合などによく陥りがちなので注意が必要です。

 

その為には、自社のバス運転手という仕事に興味を持ち、アピールポイントとウィークポイントの両方をよく理解する事。

ウィークポイントは隠す事ではありません。見る人によってはメリットに変換可能です。(例えば、残業や休出の多い職場は辛いイメージですが、稼ぎたい人からすると希望通りの環境ですよね)

 

 

このように、少し客観的な目線から広告のコンセプトを設定し、必要な情報を出来る限り正確に伝えて行くという姿勢が広告作りの基本姿勢と考えると良いと思います。

自分の主観だけで判断するのではなく、あくまでも客観的に広い目線で捉える。

そうするだけで、訴求ターゲットが数倍に広がる事になり、結果的に活動の裾野が大きく広がるというわけです。

 

次の記事では、広告作りについてもう少し掘り下げて詳しく纏めていきたいと思います。