バスのブログ

バスと言っても、ブラックバスではありません。走るバスです。

バス運転手募集広告のビジュアルについて

さてさて、次は募集広告のビジュアル面についてです。

 

皆様は採用広告の原稿作成において、ビジュアル面にはこだわりますか?

 

広告マン時代の私は、正直あまりこだわりは無かったですね。

良いか悪いかは別としてですが・・・。

 

 

文字ポイントやフォント、レイアウトなどにこだわる採用担当者もたくさんいらっしゃいました。もちろん、お金を払っている以上、要望を出す権利はあるのですが・・・アート作品を作っているわけではありませんし、それなりに校正作業にも時間がかかるはずです。

 

賛否あるかもですが、個人的な意見を言うと・・・

 

ハッキリ言って時間の無駄です。

 

商業広告など印象広告に関しては、徹底的にこだわる所だと思いますし、私も店舗のビジュアルや構築したサイトのビジュアルはこだわります。

が、求人広告の場合はちょっとこだわる所が違うと思うのです。

 

例えば、ロゴのサイズを何度も修正したり、特に意味のない写真を使っているのに、サイズにやたらこだわるとか、平べったいコピーのフォントを何度も変えたりとか。

これほど意味の無いこだわりは無いです。

 

では、ビジュアルはどうでもいいのかというと、それも違うと思います。

 

求人広告における写真などの素材は、見た目の為に入れるのではありません。

貴重な情報スペースと捉えるべきです。

 

つまり、文言を熟考するのと同じように、写真もよく考えて原稿を作りませんか?という事。

勘違いしがちですが、原稿のビジュアルを見てカッコいいからとか斬新だから応募するという方はいません。

視覚を通して伝えられる情報があるはずです。

もう少し砕いて言うと、検討している方は何かしらの情景を思い浮かべているはずですので、それを明確にしてあげるような写真でしょうか。

 

おすすめはやはり仕事現場の写真です。

求人広告でありがちなのは、スタッフの集合写真です。

これは、職場の明るい雰囲気などを伝えたかったり、どんな人達と働くのかを伝える為に掲載するのだと思いますが、集合写真にそこまでの力がありますでしょうか?

 

少なからず仕事のイメージが膨らむわけではありませんし、逆に雰囲気の悪さを醸し出してしまっている集合写真などもあるわけで・・・。

 

ダメとは言いませんが、できれば実際に募集する運転手の実際の現場写真が良いでしょうか。

とはいえ、運転手が運転席で座っている様子は正直殆どの人がわかります。

 

普段見る事の出来ない姿を写真を使って伝えてみてはいかがでしょう。

乗務前の点呼や申し送り、アルコールチェック、発車前の点検、終着場や休憩室・社食などでの休憩や食事、乗務後の清掃・洗車、終業点呼など、日頃見る事の出来ないシーンはたくさんあります。

バスの写真や運転席での乗務シーンは世の中に溢れているわけですから、違ったシーンを題材に原稿を作るのも良いかもしれませんね。

 

また、オススメは一人の運転手のスポットライトを当てて、そのストーリーを追いかけるようなもの。紙広告ですとある程度のスペースが必要ですが、Web広告やホームページでは充分なスペースが確保できますので、より詳細まで詳しく作り込むことが出来ると思います。

(人のストーリーって、意外と気になって追いかけたくなるものです)

因みに、集合写真においても、その原稿にストーリーを持たせることで、よりイメージを膨らませる事が出来ます。例えば、集合写真をベースに、各人のキャラクターやキャリア、役割などを紹介したり・・・です。なかなか読みごたえのあるモノになりますよ。

 

先述していますが、もちろんそれぞれの広告作成において、ターゲティングをしっかりと念頭に置くことが大切です。

最終的に、どの層に訴求したいのか?どのような役割をこの広告が担うのか?は、絶対的に意識して作る必要があります。

 

 

という事で、ここでお伝えしたいのは、ただビジュアルを表面的に整えるのではなく、そのビジュアルに意味のある広告を作るべきという事。

そのビジュアルをきっかけに、より深く興味を持ってもらえるような広告作りが理想的という事です。(メッセージ性があるというのが理想でしょうか)

 

では、そういった広告を作る為にはどうしたら良いのか?

 

広告会社や代理店の担当に、募集データと写真・ロゴ素材だけを渡しているだけでは、絶対に作れません。

 

こちらも散々お伝えしていますが、まずは現場を知る事。

広告を作る側が現場を知らなくては、求職者へ仕事の事を伝える事なんてできないですから。

 

広告会社・代理店担当者に協力してもらいながら、極力現場へ足を運び、生の声を拾う。そして写真におさめる。

(パートナー的広告会社や代理店担当であれば、定期的にこういった提案があるはずです)

それをベースにポイントを整理しながら原稿作成をする。

これをしていないのであれば、スタートラインにも立てていないと思ってください。

 

どうですか?

少し話が脱線しましたが、広告作成の部分だけ見ても、やるべきことはたくさんありますよね。

 

採用担当者は大変な仕事です。

が、やればやった分だけ、結果に表れる非常にやりがいがあり面白い仕事でもあります。

厳しい状況の続くバス運転手採用ですが、色々な分野で、まだまだ試すべき・改善すべき事があるはずです。

弱音を吐く前に、やれることを一つづつやっていきましょう。

その積み重ねがつながった時、大きな成果に繋がり、確実にノウハウが蓄積されているはずです。