バスのブログ

バスと言っても、ブラックバスではありません。走るバスです。

バス運転手の中途採用について②

そのまま、中途採用について話を進めて行きますね。

 

次にWeb広告についてです。

 

やっと(だいぶ遅かったですが・・・)各バス事業者において、Web広告が活用されるようになってきましたね。

バスの求人関連のワードで検索すると、スポンサー枠に各社のテキストが並んでいます。(私のように、バス関連のブログを書いていると、リスティング広告以外にもあらゆるところにバナーでバス事業者の広告が掲出されます。いわゆるインタレストマッチです。)

ただ、そのほとんどが大手バス事業者というのが現状ですし、まだまだ一部の事業者で運用されているだけのようにも思います。

 

Web広告の活用は、いわゆるエリア性というものがありますが、それを踏まえても業界的に遅いように思います。

理由はおそらく二つ。

一つは、管理者・運営者の高齢化。基本的にWebというものを避ける傾向があり、採用担当者がWeb環境の整備を提案しても稟議が通らないという部分。

以前の記事でも書きましたが、高齢化だけでなく、バス事業者は公共交通機関・安全第一という事業特性から保守的な傾向が強く、批判を恐れずに言うと新しい物に着手するのが遅い傾向があります。

もう一つは「どうせ運転手なんて・・・」的な意識です。現在の運転手事情から中高年層しか応募が無いというイメージが先行し、どうじても紙広告など従来の訴求方法に頼りがちという事。「中高年層はインターネットなんて見ていない」という凝り固まった考えが働いてしまっています。

 

一昔前であれば、その通りでした。

が、今ではどうでしょうか。

 

スマートフォンの普及以降、インターネットの活用は大きく広がり、今や50代は97%以上、60代でも90%以上の方がWebを活用しているというのが現状です。

つまり、仮に中高年層しかターゲットではないとしても、インターネット広告を無視できない状況であるという事なんです。

 

「でも、求人といえば求人紙でしょ」

という考え方も根強いのですが、そうでしょうか。

 

今や、わからない事は何でもスマホで調べてしまう時代。グーグルやヤフーなどの検索エンジンにフリーワードを入力するだけで、どんなジャンルの情報もある程度は引き出すことが出来てしまいます。

求人紙は発行されるサイクルがあり、そのタイミングしか入手できないものですが、インターネットは例えば、仕事の休憩時間や寝る前など、自身の好きな時間にいつでも閲覧し、情報が入手できるのです。

 

ココに着手しないで採用難なんて言っていてはダメですよね。

 

まずは、Webアレルギーに免疫をつける所から始めるべき事業者がまだまだ多いのが現状です。

 

 

 

 

さて、ではWebと言っても色々なチャネルがあります。

転職サイトを出していれば良いのか?

 

ちょっと違います。

転職サイトへの出稿は、どちらかというと紙などの求人広告に特性が近いもので、ここで述べたいのは検索エンジンなどから自社の求人情報へ誘導するような施策の事です。

 

冒頭で少し述べましたが、日本において多く使われている検索エンジンの殆どは、ヤフーとグーグルです。(もちろん、この他にもありますが)

なぜならスマホのホームに予め設定されていたり、アプリなどが初期状態で入っているから。

否応なしに、この検索エンジンを使うという日常が、通常運転なわけです。

 

であれば、この検索エンジンでなるべく多く、そして早く自社の求人情報に辿り着くように仕掛けるのは、情報露出の観点から欠かせないですよね。

 

今更、書くまでもないのですが、Web、特に検索エンジンにおける検索結果は、上位表示から閲覧される傾向があり、一つでも上位表示させるために様々なサイトが凌ぎを削っています。いわゆるSEO対策ですね。

 

ここで活用できるのは、各検索エンジンの広告枠。

表示される際に小さく【広告】と表示され、最上位に数個、ページ下に数個掲載されるものです。

これが”リスティング広告”と呼ばれるもので、アクセスを増やしたいサイトへの誘因率の向上に大きな成果を発揮します。

また、こちらはクリック課金と呼ばれる物で、閲覧者がクリックするまでは、お金がかかりません。逆に言うと、クリックされた分だけ支払うというもの。

 

こちらを詳しく説明し始めると、日が暮れるのでざっくりとしか書きませんが、基本的な設定としては、自社のテキスト広告を表示させるワードの選択と、単価の提示が必要になります。

もちろん、クリック単価は安くしたいのですが、皆が選択するような人気ワードであれば、低い単価設定ですと適切な表示回数が稼げなくなり、予め想定したアクセスにとどかない。ただし、単価を上げれば表示されやすくなりはするものの、クリックあたりの費用対効果が悪くなり、結果、採用コストが嵩む。。。という仕組みです。

 

ちょっとややこしいように思いますが、初めて見るとすぐに仕組みがわかりますし、こういった設定や運用に関しては専門業者に任せれば問題ありません。

(もちろん、手数料はかかります)

 

Web広告ってコストが嵩むから・・・という印象をお持ちの方は、おそらく設定に不備があるか、よほど経由した採用が無いという事かと。

Web広告の運用を効率的に行っている事業者は、いまや欠かせないツールとして活用できています。

 

上記、テキスト広告以外にもよくあるのがバナー広告です。

これも同じような特性、同じような仕組みで運用するのですが、テキストではなく画像付きという事で、よりプッシュ広告色が強く、潜在層に響くものになると思います。

(こちらは、テキスト広告よりも莫大な表示回数になりますので、コストが嵩むイメージがありますが、上記テキスト広告と同じような感覚で運用可能です)

 

 

では、出したリスティング広告の誘因先が気になる所ですよね。

いわゆるプラットフォームと呼ばれる、受け入れ先ですが、非常に重要な部分です。

これは次回の記事で纏めたいと思います。

 

 

そしてもう一つここで記載したいのが、indeedや求人ボックスなどのアグリケーションメディアです。

いわゆるおまとめサイトですね。

こちらの活用ももちろん有効です。

特長としては、その情報量とアクセス数により、SEOが抜群に強いという事。「〇〇市 求人」などと検索するとほとんどの地域や職種において上位表示されますので、情報露出率が高まります。

検索エンジンアルゴリズムに即したメディアなので、絶対的な優位性があります)

そして、そのメディア内でも有料広告枠というものがあり、上位表示される仕掛けが出来るわけです。

 

ですが、私の経験上、このアグリゲーションメディアで採用がうまく行ったのは一昔前のイメージがあります。

今や、あまりにもメジャーになりすぎて、必要以上の情報であふれているのが現状。アクセス数もそうですが、応募数も減少傾向にありますし、何より採用率の低さや離職率の高さが少し気になる経路になっているとも感じています。

 

という事で代表的なWeb広告施策を簡単に書き綴ってみましたが、これら以外にも方法はあります。

 

が、次の記事で纏めるプラットフォームづくりをしてから、本格的にWeb施策に力を割いていくべきです。なぜなら、それらをしないと、Web広告の力が半減してしまうからです。

この辺りを次の記事以降で纏めていきます。