バス運転手の中途採用について③
さてさて、先回の記事で書いたWebの広告運用について、更に掘り下げていきましょう。
リスティング広告をはじめとしたWeb展開を進める上で、必ず必要なモノがあります。
それは何か。
受け皿です。
テキストバナーやピクチャーバナーを掲出した際のクリック先の事です。
ここがどれだけ重要かご理解いただけない方が非常に多く、Webプロモーション会社や代理店のカモになっている事業者様の多い事。。。
広告というのはあくまでも訴求させる手段であって、広告掲載=採用 というわけではありません。
応募から採用に至るまでの様々な部分を見直さないと、せっかく広告掲載に使ったコストが無駄になってしまいます。
わかりやすいので営業で例えると、何度も通ってやっと見込み客になり、そのお客様から「おたくの商品使ってみたい」と連絡をいただいたのに、「あ、そっすか。じゃあ、どーぞ。」という雑な対応をしているような物なんです。いや、ホントに。
そんな営業活動をする事業者なんていませんよね。
ですが、バス運転手の求人に関しては残念なことにそのようなレベルの出稿が、多々見受けられます。
では、どうすればいいのかというのがこれから進めて行く話です。
まずは、Web広告のクリック先導線をよく検証してください。
せっかく興味を持って来訪した見込み求職者が、さらに深く興味を持ち、応募を検討するような内容になっているか?
ただ単に、事業者のコーポレートサイト(ホームページ)の求人欄にリンクするだけでは、応募に至る事はまずありません。
来訪者が何を欲しているか?
それはズバリ、事業者の情報です。もう少し深く言うと、自らが働く姿を描けるような様々な情報です。
採用条件然り、事業規模、仕事現場、キャリアプランなどは必須で分かりやすく伝えるべき項目ですよね。
また、潜在層を意識するならバス運転手の仕事というのはどういうものか?やりがいは?リスクは? それに、大型二種免許の取得方法や研修内容なども理解できるようなコンテンツが必要です。
よく陥りがちなモノとしては、「入社祝い金〇〇円支給!!」「稼げる!」「今なら○○プレゼント!」など、特典の押し付けですが、正直それはあくまでも付加価値であって、それが決め手で応募を決める方は殆どいません。
(それが決め手になる方は、あまり期待しないほうが良いです・・・)
あくまでも特典は、入社するあなたを会社がしっかりとサポートしますというような、大切に扱うという事を伝える一つの手段と捉えるべきかと。
とまあ、色々と伝えるべきことがあるようですが、ではどのような整備をすべきか。
当然、「採用に特化したホームページを用意する」事です。
今更あたりまえですが、その内容にもしっかりと拘ったものが欠かせません。
このホームページの質が高ければ高いほど、応募数や採用数が高まります。
これらを、プラットフォームと呼びます。採用活動の屋台骨を支える土台という意味ですね。
このプラットフォームを先ずは準備する事から始めると、良いでしょう。
因みにこのプラットフォーム作りに欠かせないのは、現場です。
運転手が実際に働く場所は、人事でも会議室でもありません。
営業所であったり、実際のルートであったり、休憩室であったり、食堂であったり。
採用担当者としては、採用に対する現場の理解を得る所から始めると良いかもしれませんね。
現場の協力無くして、良いプラットフォームは出来ないですから。
プラットフォームとして採用専用のホームページを作るというのは、様々な利点があります。
Web広告のリンク先として、必須の受け皿であることは当たり前ですが、それ以外にもこのホームページ自体が独立してアクセスを稼いでくれるというところやindeedをはじめとしたアグリゲーションメディアのレギュレーションに即した造りにする事によって、そちらでも情報掲載が進められるという事です。
もちろん、それら恩恵を得るために進めるべきことはたくさんあります。
例えば、自社のコーポレートサイトに入口を設ける事。バス事業者のホームページは、規模にもよりますが、比較的アクセスの多いサイトのケースが多く、そちらにリンクを張ることはSEO的にも非常に有効です。
また、ホームページに直接訪れた顕在求職者の良いクロージングツールにもなりますし。
また、ブログや各種ツールを使って、様々なリンクを仕掛けるのも有効な方法ですね。
大型二種免許(検索数の多いワードです)取得の説明をする記事を作ってそこからリンクさせたり、自慢の施設やバスなどの記事を作ってリンクさせたりと、それこそ方法はたくさんあるのです。
以前の記事でも述べましたが、基本的に採用難職種の採用活動は、潜在求職者を以下に見込み求職者に変えて行けるかが鍵。
その仕掛けをWeb上に張り巡らせるのは、有効な手段と言えます。
これらだけではありませんが、オウンドメディアリクルーティングと呼ばれる採用活動がこういった方法です。
自社のプラットフォームをベースに様々なチャネルやコンテンツをWeb上に張り巡らせる。採用難を嘆く前に行うべき採用方法がこれらです。
まだまだ書くべきことはあるのですが、今回の記事は一旦このくらいで。
更にこれらを活かした採用手法を次記事で纏めていきます。