バスのブログ

バスと言っても、ブラックバスではありません。走るバスです。

バス業界の課題って・・・?

いろいろな業界毎に、必ず課題ってあるモノですよね。

 

逆に課題が無いという事は、停滞はもちろん、衰退を意味するのではとさえ思っています。

常に課題を明確に捉えて、一歩づつでも改善して行く事。これは、ビジネスにおける基本中の基本であり、大きくは事業経営全体から個人レベルでは日常業務の効率化・スキルアップまで全てに繋がるのではないかと。

 

私が、会社員生活を送ったのは広告業界でしたが、そりゃあもう課題だらけでしたし、会社においても同じ。そして自分自身も・・・です。もちろん。

 

あ、家庭生活においても同じですよね。

 

その辺りは、まあ置いておいて・・・と。(笑)

 

 

バス業界の課題というと、やはり大きくは利用者の減少でしょうか。

地方などの赤字路線は国や都道府県からの補助で成り立っているのは今や当たり前ですし、それ以外の地域に関しても減少傾向は顕著です。

(過疎化がすすむ地方路線については、生活必要路線維持費補助がなければ完全に赤字ですが、少なからずニーズがあるという事。どちらも大きな問題ですが人口の集中する地域に関しても利用者が減っているほうが深刻ではないかと思っています)

 

もう一つ、業界全体で大問題になっているのは、バス運転手の確保です。

各社が抱えている運転手の高齢化が進んでいる事や、経営圧迫による負担増が離職率の上昇に繋がってしまっています。

また、事故やトラブルなどのアクシデントに対するネガティブイメージも、過剰報道などの影響もあってか、すっかり定着しています。

つまり、 バス運運転手の仕事=ブラック というイメージです。

 

ただでさえ、経営状況が芳しくない所に採用コストが嵩み、バス事業者に対して追い打ちをかけているのがこのバス運転手採用難問題です。

 

そもそも、なぜこのような状況になってしまっているのか、原因の追究が必要ですが、明らかであるのは、度重なる制度の変更です。

 

主要な公共交通機関として歩み続けてきたバス事業ですが、特に2000年以降、「需給調整規制の撤廃」や「新規参入規制の緩和」など、利用者のサービス目線を主軸とした自由競争時代に入りました。

 

元々体質が異なるものに新しい血が入るとどうなるか。

もちろん、混乱します。

今の平和な日本から、急に戦国時代に放り込まれたようなものですから。。。

 

規制緩和に対して柔軟な対応や、新しい販路を見出した事業者も多くありましたが、守られていたものが無くなってしまうというのは、経営において非常にダメージの大きいものです。

徐々に体力を削られていって、とどめが新型コロナウィルスでしょうか。

奈良のバス運転手、バスガイドの感染情報などは記憶に新しく、インバウンド需要で湧いていた貸切バス事業などの運行がほぼゼロになり、倒産事業者が後を絶たない状況になりましたよね。

 

常に受難続きのバス業界。

 

もちろん、他業界においても同様の問題は多くあるのですが、なかなか渦中から抜け出せていないのが現状です。

厳しい事をいうとお役所仕事的な古い体質が抜けきっていないという要因もありますが、事業主軸が公共交通機関というサービスという難しい所もありますよね。

 

 

そんな状況を業界に濃密に関わっていた私も、微力ながら打開するお手伝いがしたい・・・と本気で取り組んだ会社員時代でした。

この話は、現在進行形のサービスの話に及ぶのでどこまで書けるかわかりませんが、後々書くという事で。

 

まずは、現状の大きな課題について、改めて纏めてみました。